プロ野球選手会 先発のFA日数加算に具体案提出、展開次第で次回は選手が異例の“直談判”も
日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)の事務折衝が3日、東京都内で行われた。選手の肖像権やフリーエージェント(FA)権の取得年数短縮などについて話し合われ、先発投手の救済について選手会から具体的な案も提出された。
現在のFA制度について、以前から選手会・森事務局長は権利取得に必要な登録日数が、野手と先発投手で「不公平がある」と指摘してきた。先発投手は登板後に一度、抹消されるケースがあり、日数を稼ぎにくいのが現状。具体案として「投手が先発として投げ、投げ抹消的に抹消されてそこから30日以内に先発登板したら、7日付けてくださいという具体的な案を伝えている」と明かした。
森事務局長は続けて「投手って一回先発して投げたら、連続しては投げられない。野手との違いは必要」とし、「(球団側に)対案を持ってきてくれと言っているので、持ってきてくれなかったら…それなりに考えます」と続けた。
来月にも予定される事務折衝を前に、森事務局長は「先発特例については、これまでにある程度の(対案)が出てこないようだったら、選手が直接訴えるかもしれないです」と説明。「できれば直接きて。(7月19日の臨時)大会の時に『直接行きます』と言っていた選手もいるので、直接訴えてもらおうかなと思っています」とし、選手が異例の“直談判”に臨む可能性についても言及した。