プロ野球選手会 WBC出場選手の年俸は不振でも「現状維持」を要望、阪神・湯浅、巨人・大勢ら離脱中

 日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)の事務折衝が3日、東京都内で行われた。選手の肖像権やフリーエージェント(FA)権の取得年数短縮などについて話し合われ、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場選手の救済措置についても選手会から要望があった。

 3月に開催された第5回のWBCで、野球日本代表「侍ジャパン」は劇的な勝利で3大会ぶりに世界一を奪還した。一方で、選手会・森事務局長は「WBCに出場した選手が結構、今回、(シーズンで)苦戦している」と説明。過密日程による疲労や国際球など、めまぐるしい環境の変化に適応は至難だ。

 開幕直後から打撃不振に陥ったヤクルト・村上に、山田も故障で2度の離脱。WBC期間中に右手小指骨折の重傷を負いながらもプレーを続けた西武・源田は、開幕から長くリハビリに専念した。他にも巨人の守護神・大勢、阪神・湯浅らも離脱中だ。

 2017年の前回大会後も参加した選手が開幕直後に不振に陥るなど、WBC余波が叫ばれる事態に。同年4月に選手会がNPB側と事務折衝で対策を話し合うなどしていた経緯がある。

 森事務局長は「(選手会からは)もう少し出場した選手に対して、セーフティーネットが欲しいという意見があった」と説明。「出たからなのか、普通に出なくても成績が出なかったのか、分かりにくいのもあったりする」と前置きした上で、「年俸的なもので、出た選手は(最低でも)現状維持みたいなところで、やってもらうというところがあれば、選手も出やすいというのがある」と具体案を出し、球団側に要望した。

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