花巻東・佐々木麟太郎 リベンジの夏 聖地初安打&悲願日本一へ「どこが来ても頑張ります」

 「全国高校野球選手権・組み合わせ抽選会」(3日、大阪市内)

 第105回全国高校野球選手権大会(6日開幕、甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で行われ、4年ぶりの出場となる花巻東(岩手)は大会第3日第1試合で宇部鴻城(山口)と対戦することが決まった。高校通算140本塁打を誇る佐々木麟太郎内野手(3年)は2年春以来の甲子園。待望の聖地初安打を放ち、悲願の日本一を目指す。

 佐々木麟のリベンジの夏が始まる。2年春のセンバツで果たせなかった聖地初安打、待望の初アーチへの雪辱に向け、野球部部長を通じて「どこが来てもチームのために頑張ります」とコメント。初戦の相手が宇部鴻城に決まり、より一層の闘志をたぎらせた。

 今夏も大注目の一人なだけに、相手からの徹底マークが予想される。父でもある佐々木洋監督(48)は「周りの対策より自分の調子を上げていく方が今は優先なのかなと。とにかく自分の間ができてしっかりとした形で振れればそこそこボールは飛んでいくと思うので、そこまで調子を戻したいなと思います」と、まずは主砲の完全復活を促す。

 高校通算140本塁打を誇るが、今夏はいまだアーチ0本。というのも、岩手大会前に背中を痛めた影響で、「下半身と上半身のバランスであったり、体重がうまく後ろに残らなくて角度が上がらなかった」と佐々木監督は明かす。岩手大会では5安打をマークしたが、いずれもゴロ、もしくはライナー性と低い打球だった。

 ただ、感触は良好だ。チームは30日に関西入りし、現在は、宝塚市内にある行きつけのバッティングセンターで打ち込みを行うなど、準備を続けているという。佐々木麟の状態について、指揮官は「関西に入った日よりは大分よくなっている感じはして見ている。なのでもう少し日程があればと正直思っていたけど…。ただ、バッティング練習を見ている限りはちょっとずつ戻ってきている感じはします」。初戦は大会第3日第1試合と、ここからの準備期間は短いが、初戦に向けてピークを合わせていく。

 佐々木麟が初めて甲子園に立った2年春のセンバツでは1回戦の市和歌山戦で敗退。徹底的にマークされ、4打数無安打2三振と手も足も出なかった。今夏も徹底マークが予想されるが、その中でどう相手投手を攻略するか。快音を鳴らせば、チームが勢いづくことは間違いない。夏は15年以来の白星へ。怪物スラッガーの威厳を見せつける。

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