花巻東・佐々木麟太郎 推定120メートル場外弾「自分らしい打球」 シート打撃で復調兆しの快音
花巻東が4日、兵庫県西宮市内のグラウンドで練習を行った。歴代最多とされる高校通算140本塁打を誇る佐々木麟太郎内野手(3年)はシート打撃で、推定120メートルの場外弾をマーク。完全復活の兆しを見せる一発を放ち、順調な調整ぶりを示した。
右中間に描いた放物線をじっと見つめた。「自分らしい打球になってきた」。92メートル先にある高さ約10メートルの右翼ネットを悠々と越える場外弾。岩手大会前に背中を痛めた影響で、うまく体重移動ができずに打球角度が上がりきらなかったが、徐々に調子を取り戻してきた。
3日には抽選会が行われ、初戦は宇部鴻城(山口)と対戦することが決定。岩手大会でも苦しんだ経験がある右サイド投手が相手となるが、「軸を作ってから臨むことは大事。無理に逆らうことなくきれいに打ち返すことが打線としても流れが出るし、得点としても絡みやすいと思う」とつなぐ意識で得点を奪いにいく。
復調の兆しを見せているが、「まだまだ満足せず、課題も多いと思っているので1個ずつつぶせるように頑張っていきたい」。残り少ない期間で、さらに磨きをかけていく。