オリックス・中川圭2発 栄冠は“オリ”に輝く!3連覇へ視界良好 今季最多タイ貯金20

 6回、この日2本目となる9号2ランを放つ中川圭(撮影・棚橋慶太)
 4回、8号ソロを放ち笑顔でポーズを決める中川圭
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 「埼玉西武ライオンズ0-9オリックス・バファローズ」(6日、ベルーナドーム)

 狙い澄ましたかのように左翼へ、低めの球を技ありの打撃で中堅へ。オリックス・中川圭が今季初の1試合2本塁打と暴れ回った。2本ともほとんど表情を変えずに、ダイヤモンドを一周。クールな一打が猛牛打線に火をつけた。

 まずは、1点リードの四回。「甘い球が来たら、自分のスイングをすることだけ考えていた」。先頭で2ボールから宮川の直球を強振した。六回2死一塁では青山の低め速球に自然と体が反応。ベルーナでは2年連続の1試合2発となった。

 「僕はホームランバッターではないので…」。広角に打ち分けられるのも魅力だが、96試合目で自己最多の9本塁打まで伸ばした。前、横、後ろなどさまざまな角度から投げてもらってのティー打撃。昨季からの変化は「特にないです。すいません」と言うが、継続は力なりを証明している。

 この日は4番で初本塁打にもなった。今季は1から9番まで全打順で出場。「どの打順に入っても自分のやるべきことは変わらない」。強い打球を打つことを考え、打席で最善を尽くしている。

 昨季で福留孝介氏が現役を引退し、NPBでPL学園出身はただ1人となった。この日から夏の甲子園も開幕。「この時期になれば自分も思い出す部分がたくさんある。刺激になる」。PLの名を残したいという思いも背中を押される要因だ。

 12安打9得点と爆発し、連勝で3カード連続の勝ち越し。今季最多タイの貯金20で2位・ロッテとは5ゲーム差に広げた。「チーム一丸となって頑張ります」。王者の風格が漂ってきた。

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