泣き崩れた英明・寿賀「相手が上だった」「精神的にもしんどかった」智弁学園の圧力に脱帽

 10回、智弁学園・谷口志琉のスクイズでサヨナラのホームインを許し、うなだれる英明・寿賀弘都(手前左)=撮影・中田匡峻
 英明・香川純平監督(右)に背中を押されながらスタンドにあいさつへ向かう寿賀弘都(撮影・中田匡峻)
 智弁学園に敗れ、涙を流す英明・寿賀弘都(中央)=撮影・中田匡峻
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 「全国高校野球選手権・1回戦、智弁学園7-6英明」(7日、甲子園球場)

 英明(香川)が十回、タイブレークの末にサヨナラ負け。12年ぶりの夏勝利を逃した。

 強打の智弁学園打線にジグザグ継投で対抗。右サイドの下村、左腕の寿賀を4度ずつ交互に登板させ、相手を翻弄(ほんろう)した。

 だが、九回は4度目の救援登板となった寿賀が強打者の松本に押し出し四球。十回は1死二、三塁から途中出場の谷口に投前スクイズを決められた。

 懸命なグラブトスは間に合わず。敗戦が決まり、泣き崩れた寿賀は「(十回は)精神的にもしんどかったけど、下村がベンチに下がって僕しかいないと思って0点に抑えようと思ったけど、点を取られてしまった。相手が上だった」と振り返った。

 注目の左打者、松本からは2三振を奪ったが、「ピンチの場面で四死球が多かった。全てを出し切ったけど、ビビっていた部分があった。(九回)1番の松本君の時に代わって、そこで四球を出してしまった。いいバッターで、向かっていく気持ちが置きにいってしまった」と、相手打線の圧力に脱帽した。

 今後についてはプロを目指すことを明かし、「上のステージで野球がしたいというのは入学当初から思っていた」と語った。

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