近江・多賀監督「先取点への執念を感じた」 63歳ベテラン指揮官が79歳・坂口監督に白旗
「全国高校野球選手権・1回戦、大垣日大7-2近江」(8日、甲子園球場)
大垣日大は7-2で近江を破り、阪口慶三監督(79)が甲子園最高齢出場の79歳3カ月で勝利を挙げ、自身が持つ77歳10カ月の最高齢勝利記録を更新。近江・多賀章仁監督(63)とのベテラン対決を制し、東邦時代と合わせて春夏通算40勝も達成した。
昨夏まで2年連続4強、22年センバツは準Vの強豪が初戦で敗れた。多賀監督は阪口監督率いる大垣日大に屈し、「二、三回は阪口先生の先取点への執念を感じたし、その気迫にバッテリーも押された気がする」と敵将の采配に白旗をあげた。
意地は見せた。4点を追う六回2死一塁から山田修斗内野手(3年)が左越え2ラン。次打者も安打で続いて2死二塁とすると、球場全体から逆転を期待する手拍子がわき起こったが、反撃はここまでだった。
1年夏から遊撃を務め、4度目の甲子園出場となった主将の横田悟内野手(3年)はやりきった表情。「野球に対して素直になれる場所でした。1、2年生たちにはこの素晴らしい場所でプレーしてほしい」と後輩たちへの思いを口にした。