おかやま山陽が聖地初星 “珍名字”の代打・焔硝岩が逆転口火打 由来は「先祖が火薬庫の管理」
「全国高校野球選手権・1回戦、おかやま山陽9-2日大山形」(8日、甲子園球場)
春夏通じて三度目の正直で初めて聖地に校歌を響かせた。就任18年目のおかやま山陽・堤尚彦監督(52)は「私自身の勝利というより、(学校創立)100周年で卒業生も楽しみにしていたと思う。その期待に応えられたのがうれしい」と安どの笑みを浮かべた。
逆転劇の口火を切ったのが焔硝岩(えんしょういわ)央輔捕手(3年)だ。0-2の四回、先頭打者の代打で左前打。この一打をきっかけに7人で4安打を集め、3得点で逆転に成功した。岡山大会は無安打だった背番号12は「甲子園では自分の一打でチームに流れを持ってこられたらと思っていたので良かった」と声を弾ませた。
親戚以外で会ったことがないという珍名字は、先祖が火薬庫の管理をしていたことに由来。エンショウジ、ケンショウイワなど間違えられることも多いが「注目してもらえるので得しています。名前負けしないようにしたい」と前向きだ。
大舞台の初戦で打線に火を付けた代打の切り札は「チーム目標は甲子園3勝」ときっぱり。「一戦一戦勝っていけるようにしたい」とさらなる爆発を誓った。