巨人の桑田真澄ファーム総監督が１１日に甲子園球場で行われた全国高校野球選手権の２回戦を水野雄仁スカウト部長とともに視察に訪れた。

　第２試合には“広陵のボンズ”こと今秋ドラフト候補のスラッガー・真鍋が登場し、２安打３打点の活躍で勝利に貢献した。桑田氏は「非常にスケールの大きな打者。逆方向にも大きな当たりを打てるので、今後が楽しみですね」とその印象を語った。

　今回の視察の目的について、「スカウトの方たちと行動をともにして、コミュニケーションをとって、発掘と育成を一緒にやっていくということですね。現場の意見、思いやスカウトの方たちの思いとか、コミュニケーションを取りながら一体となってチーム強化をしていくということです」と説明した。

　桑田氏は、ＰＬ学園時代に清原氏和博氏との「ＫＫコンビ」で、１年時と３年時の２度、夏の甲子園で優勝している。「水野スカウト部長をはじめ、スカウトの方たちと選手を見る視点や、自分もここでプレーした経験があるので、どういったタイプがプロで伸びていくのか、いろんな意見の交換ができたのは有意義だったと思います」と語り「甲子園でプレーしている選手たちが、この経験を生かして将来どの道に進んでも活躍できる人材に育ってほしいと思います」とコメントした。

　第３試合には清原氏の次男・勝児が所属する慶応が初戦を迎えるが、その試合を見ることはなく球場を後にした。