清原和博氏、次男・勝児の夏の甲子園出場「僕の甲子園13本塁打より価値がある」 代打で左飛に倒れるも「素晴らしいスイング」

 7回、息子・勝児が打席に入り、祈るように見つめる清原和博氏(撮影・伊藤笙子)
 7回、息子・勝児が代打で左飛に倒れるも、笑顔を見せる清原和博氏(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・2回戦、慶応9-4北陸」(11日、甲子園球場)

 西武、巨人などで活躍した清原和博氏が、次男・勝児内野手(2年)の所属する慶応(神奈川)の応援に駆けつけた。

 七回裏の先頭、代打・清原のコールがされると、場内からは大歓声がわき起こった。その声を聞いた清原氏は少しだけ笑みを浮かべ、顔の前で両手を握りしめながら、打席の愛息を食い入るように見つめた。

 勝児の鋭いライナー性の打球に思わず身を乗り出したが、左翼手に捕球されると、「あぁーー」と絶叫。イスの上でバランスを崩し、転げ落ちそうになるほど大きくのけぞって悔しがった。

 100回記念大会以来、夏の甲子園を訪れたという和博氏は試合後、「あのときも感無量でしたが、105回大会でまさか息子が多くの高校野球ファンの皆さんから拍手をもらって、バッターボックスに入る姿を見られるとは、幸せですね。息子には感謝しかありません」とコメントした。

 惜しくもアウトにはなったが、「よくバットを振ったと思いますし、素晴らしいスイングでした」と褒めた。春のセンバツでは背番号「5」で先発出場したが、夏は「15」でベンチスタートとなった。「誰よりも本人が悔しいでしょうが、それでも懸命にチームに貢献しようという姿が見られます。僕の甲子園13本塁打より価値があると思ってますし、親として尊敬の念を抱いています」と自身が記録した甲子園史上最多の通算13本塁打(春4本、夏9本)を引き合いにその姿勢をたたえた。

 「父の髪の毛と数珠を持ってきました。父が一番喜んでいるのではないでしょうか」と3月に亡くなった父・洋文さんの遺品を手に息子のプレーを見守ったことを明かした。

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