仙台育英・須江監督「継投の遅れだけしないと何十回も自分に言い聞かせた」早めの継投策の意図明かす

 伝令を送り出す仙台育英・須江監督(左)=撮影・石湯恒介
 聖光学院を2年連続で破り、スタンドに応える仙台育英ナイン(撮影・伊藤笙子)
 6回、湯田統真の打席で選手たちに指示を出す仙台育英・須江航監督(左)=撮影・伊藤笙子
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 「全国高校野球選手権・2回戦、仙台育英8-2聖光学院」(12日、甲子園球場)

 夏連覇を狙う王者・仙台育英(宮城)が聖光学院(福島)を終盤に突き放して3回戦へ進出した。

 仙台育英・須江監督は「継投の遅れだけは絶対にしないと、昨日何十回も自分に言い聞かせてきた」と継投を振り返った。

 先発は今大会初登板の左腕・田中。相手の守備のミスもあり2点を勝ち越したが、四回に本塁打で1点差に迫られ、なお2死二塁で150キロ右腕の湯田に思い切ってスイッチした。「たまたまリードできたので、これは同点や逆転されると試合をおかしくしてしまう。田中はナイスピッチングだったが、湯田を出し惜しみして、負けたらもう次はないので」と意図を明かした。

 1回戦の浦和学院(埼玉)戦では、自慢の投手陣がまさかの9失点。2番手・湯田もこの試合で先発して五回途中4失点と打ち込まれた。しかし、この日のマウンドでは名誉挽回の投球。最速150キロ速球にキレの鋭いスライダーで得点を許さなかった。「初戦の悔しさを、よくこの短い期間で修正して、本来の力はもっとあると思うが、粘り強く粘り強く、相手の圧力に屈しないように投げていた。もともと力のある選手で、初戦からずいぶん上向いてきたその努力を認めたい」と須江監督も修正能力をたたえた。

 3回戦へ向け、「これからはその1点が許されなくなる。結果が出ている子も、出ていない子もストレス感じさせず、迷わずやらせたい」と気を引き締めていた。

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