聖光学院・小室「負けたくない」 7回122球の力投も、立ち上がりの力み悔やむ「仙台育英は甘い球逃さない」

 仙台育英戦に先発した聖光学院・小室
 甲子園を後にする聖光ナイン(撮影・石湯恒介)
 仙台育英に敗れ、涙を流す聖光学院ナイン(撮影・伊藤笙子)
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 「全国高校野球選手権・2回戦、仙台育英8-2聖光学院」(12日、甲子園球場)

 聖光学院(福島)は昨夏準決勝で4-18と大敗した仙台育英(宮城)に対してリベンジを狙ったが、終盤に突き放され敗退した。

 先発左腕・小室朱生投手(3年)は7回122球の力投。初回はボークに2死球が絡み先制点を失い、二回には仙台育英・湯浅に2点二塁打を浴びた。「立ち上がりは『絶対負けたくない』と力み、大胆に投げられなかった」と序盤の3失点を悔やんだが、その後は立て直して4イニングを0封。

 「スライダーとまっすぐでカウントを取れた。仙台育英打線は甘い球を逃さない。後半、スライダーが通用したのは自信になる」と胸を張った。七回に3失点して降板。「疲れは感じなかったが、球速が落ちてきたので疲れていたのかな」と振り返った。

 昨夏の準決勝はアルプススタンドで敗戦を見守った。「去年負けた先輩達から『頑張れ』と言葉をかけてもらっていたので、力をもらって試合に入った」と先輩の思いを背負ってのマウンド。結果は完敗だったが「こういう貴重な経験ができていい財産になる。甲子園は1球ごとの観客のざわめきなど、他の球場とは違う」と聖地の空気を胸いっぱいに吸い込み、勝負を堪能した。

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