日本ハム・伊藤“イケイケどんどん”で1カ月ぶり勝利 気を引き締め「たかが1回いいピッチングをしただけ」

 ソフトバンクに勝利し、ナインを迎える伊藤
 5回、2打席連続の本塁打を放った万波(左端)を迎える清宮(中央)ら日本ハムナイン
 6回、三森を投ゴロに仕留める伊藤
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 「福岡ソフトバンクホークス0-9北海道日本ハムファイターズ」(12日、ペイペイドーム)

 日本ハムが一発攻勢&完封リレーで大勝。このカード1勝1敗とした。四回に万波が17号先制2ラン。五回には清宮の9号2ランと万波の2者連続&2打席連続18号ソロでリードを広げた。先発の伊藤が7回6安打無失点で7月4日のソフトバンク戦(ペイペイ)以来となる6勝目を手にした。

 伊藤は三回まで毎回先頭打者を出す立ち上がり。だが、二回は今宮を、三回は柳田を併殺に仕留めて立ち直った。四回以降は味方の援護も得て、安定した投球を取り戻した。

 「きょうは寅威さん(伏見)が僕のイケイケどんどんの性格をうまくリードしてくれて、いい結果につながりました」と女房役に感謝した。

 みそぎの1勝だ。7月4日を最後に4試合勝ち星から遠ざかっていた。ここ2試合は五回ももたずに降板。味方が得点した直後に失点する悪い流れが続いていた。それだけに「今日は勝負する土台に立ててましたし、思い切って投げられた」と振り返った。

 復調のカギは2つ。原点回帰とリズムだった。昨季仕様の2段モーションに戻し、今季最速の153キロを記録。「バランスが良かったなと思います」と言う。そして「上沢さんがチラッと『先発ピッチャーはリズムゲーム、音ゲームやっている感覚で音ハメしていく』みたいなことを言ってたので。寅威さんのリードもあってそれを体現できた」と明かした。

 山田バッテリーコーチからも「寅威がどういう意図でボールを要求しているのかをもっと考えたらもっとリズム良くなる」とアドバイスを受けていた。7月29日のオリックス戦で伏見のサインに何度も首を振った姿はなかった。

 新庄監督は「伊藤君のテンポも良かったし。テンポ良かったら、点数入ってくるから。これがもう野球の流れ」と評価。「次は大丈夫だと思いますよ」と予告していただけに「ね、言ったでしょ?」と笑う。周囲に支えられての復調。伊藤は「たかが1回、いいピッチングをしただけなので、また気を引き締めて、しっかり準備したいと思います」と誓った。

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