ロッテ・沢田 1563日ぶり白星 オリックスから移籍後初「まだまだいける」
「千葉ロッテマリーンズ3-2埼玉西武ライオンズ」(12日、ZOZOマリンスタジアム)
魂の直球攻めで4年ぶり勝利が舞い込んだ。トミー・ジョン手術、オリックス自由契約を経て移籍したロッテ・沢田圭佑投手が、1563日ぶりの白星。九回、荻野が中犠飛で今季7度目のサヨナラ勝ちを決め、移籍後初勝利をつかんだ。
「1イニングをしっかり投げ切れたのが今日はよかった」
1-2の九回に、出番は来た。2者連続で打ち取ると、迎えたのはこの日2ランをマークする中村だ。「投げるごとに良くなっていた。絶対いけると全部真っすぐでいった」と直球勝負を挑み、空振り三振に斬った。
昨年6月には右肘のトミー・ジョン手術を受けた。リハビリ期間、寝ている時に見るのは「自分が全力で投げている試合」の夢だった。「野球に対しての思いがなくなったことはない」。7月27日に支配下登録されたばかり。常に自分と向き合い、大きな1勝を手にした。
「まだまだいけると、僕の中では思ってます」。復活の一途をたどる右腕が、逆転Vのピースとなる。
◆沢田 圭佑(さわだ・けいすけ)1994年4月27日生まれ、29歳。愛媛県出身。178センチ、96キロ。右投げ左打ち。投手。大阪桐蔭から立大を経て、2016年度ドラフト8位でオリックス入団。17年3月31日・楽天戦(京セラドーム)でプロ初登板(救援)。22年6月に右肘手術。同年オフに戦力外通告を受ける。23年1月にロッテと育成契約。7月下旬に支配下登録。