【サンモニ】落合博満氏、リプレー映像なしサヨナラに制度の不備指摘「あっちゃいけない」
野球評論家の落合博満氏と中畑清氏が13日、TBS系「サンデーモーニング」に出演し、12日、ZOZOマリンスタジアムで行われた「千葉ロッテマリーンズ-埼玉西武ライオンズ」の試合でのリプレー検証について「あっちゃいけないこと」と語った。
試合は西武1点リードの九回、守護神・増田が連打を浴びて同点とされ、なお1死二、三塁から、ロッテ・荻野に中犠飛を許して三走・岡がサヨナラのホームを踏んだ。このプレーを巡って西武・松井監督がタッチアップのタイミングが早いとしてリクエスト。審判団がリプレー検証に入ったものの、タッチアップのタイミングを判断するビデオ映像が見つけられず、判定通りにロッテのサヨナラ勝ちとなった。
落合氏は「日本の球場だったらあり得るでしょうね。球場によって(カメラの)台数が違うんでね」とサラリと説明。「すべて(のアングルで)カバーできるところと、ましてや地方球場とかになればカメラを用意できないでしょう。だから、これはあり得ることです」と現実的な視点で語った。「最初に(リプレー検証を)やる時からこういう問題は起きるだろうなということは言われていた」と制度を導入した時点で予測できた問題だったと指摘した。
中畑氏は「これは『喝!』ですよ。NPBに」とピシャリ。「環境をまず整えなきゃいけない。メジャーは全部(の球場)に同じ条件をそろえてる。整えない限りはこういう問題起きますんで」とメジャーリーグとの意識の差を指摘。落合氏も「その通りですよ。やっちゃいけないことなんですよ。このルール(当該ビデオなし)があっちゃいけないことなんです。野球をおもしろくなくしちゃってる」と中畑氏に同意していた。