中日・柳が9回無安打無失点も快挙ならず!打線の援護なく延長戦へ 魂の121球で許した走者は3四死球と失策のみ

 先発し、投げ込む柳(撮影・田中太一)
 9回、上本を打ち取りガッツポーズを決める柳(撮影・田中太一)
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 「中日ドラゴンズ-広島東洋カープ」(13日、バンテリンドーム)

 中日の柳裕也投手が無安打3四死球で9回を投げきった。しかし打線の援護なく史上88人目、99度目となるノーヒットノーランの快挙はならず。試合は0-0のまま延長戦に突入した。

 初回に西川を二ゴロ併殺打に打ち取ると勢いにのった。キレのあるストレートを軸に、変化球を丁寧に低めに集めて15人連続アウトに仕留めた。

 七回先頭の野間に四球を与え、1死後、得点圏に走者を背負ったが、後続を落ち着いて打ち取った。八回1死からデビッドソンの二塁手前の打球は福永がはじき、一塁へ悪送球したことでエラーに。記録は継続し、安打を許さなかった。九回は異様な雰囲気の中マウンドに上がり、スタンドからは大きな拍手が送られた。2死から野間に四球を与え、続く上本の打席で代走・羽月に二盗を決められたが、中飛に仕留めてノーノーで九回を投げきった。

 柳は今季、バンテリンドームで勝ち星がなかった。実績十分の右腕がこれまでのうっぷんを晴らすように、快投を演じた。

 しかし延長十回、2死からR・マルティネスが堂林に先制ソロを被弾し、チームとしての記録もまさかの形で止まった。

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