履正社・森田 ヤクルト・山田ら“先輩超え”の聖地2戦連発「打った瞬間入ったと思った」

 「全国高校野球選手権・2回戦、履正社10-4高知中央」(13日、甲子園球場)

 2回戦4試合が行われた。履正社は4番・森田大翔内野手(3年)が同校初となる甲子園2試合連続本塁打を放つなど猛打で快勝した。花巻東は豪雨による1時間34分の中断もあった中、競り勝って2015年以来の16強入り。高校通算140本塁打を誇る佐々木麟太郎内野手(3年)は無安打だった。智弁学園は18安打で徳島商に逆転勝ち。おかやま山陽は延長十回タイブレークの末、サヨナラ勝利し、春夏通じて初の16強入りを決めた。

 これぞスラッガーという放物線を描き、打球は左中間最深部へ着弾した。どよめきが起こる中、森田は悠々とダイヤモンドを一周。履正社史上初の甲子園2戦連発に、「打った瞬間入ったと思った。チームとして1点取れたのが大きかったので満足してます」と誇らしげな表情を見せた。

 2-0で迎えた三回、1死走者なし。2ボールから高めの直球を強振した。貴重な追加点となった一撃に、多田晃監督(45)は「(勝負は)次の1点だと思っていた。森田のホームランが大きかった」と頬を緩めた。

 1回戦の鳥取商戦の3ランに続く2試合連続の本塁打は、山田哲人(ヤクルト)や安田尚憲(ロッテ)、井上広大(阪神)ら強打者と言われた先輩たちも果たしていない。応援歌を選ぶほど山田に憧れている森田は“先輩超え”に「うれしいです」と素直な気持ちを口にした。

 今大会打率5割と好調の要因は、センバツ後から行っている“朝活”だ。起床時間をそれまでより1時間早くし、その時間を開脚やブリッジなどのストレッチに充てている。「毎朝、体を同じ状態にすることでその日の状態が分かる」。豪快な打撃の裏には繊細な自己管理があった。

 次戦は夏連覇を狙う仙台育英とぶつかる。最速150キロ超の好投手を複数そろえる難敵だが「そういう投手から打ってなんぼ」と言い切った。頼れる主砲が打線を引っ張る。(高橋涼太朗)

 ◆森田 大翔(もりた・はると)2005年4月17日生まれ。18歳。大阪府出身。179センチ、70キロ。右投げ右打ち、内野手。小2から軟式「豊島パワーズ」で野球を始め、小6でオリックスジュニアに選出された。豊中四中時代には「豊中シニア」に所属。履正社では1年秋からメンバー入り。

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