花巻東・佐々木麟太郎 悔し無安打で仲間に感謝「助けてくれた」16強 阪神園芸の“神整備”には驚き

 「全国高校野球選手権・2回戦、花巻東2-1クラーク」(13日、甲子園球場)

 2回戦4試合が行われた。花巻東は豪雨による1時間34分の中断もあった中、競り勝って2015年以来の16強入り。高校通算140本塁打を誇る佐々木麟太郎内野手(3年)は無安打だった。

 豪雨後の夕暮れの甲子園に、花巻東ナインの笑顔が光った。1時間34分の中断時間も乗り越えて、チーム全員で接戦を勝利。佐々木麟は「仲間が助けてくれた」とほっとした表情を浮かべた。

 無安打でも最低限の仕事は果たした。四回無死二塁では4番・北條の先制打につなぐ進塁打。同点の八回は1死一塁でも内野ゴロで得点圏に走者を進め、5番・千葉の決勝打につなげた。

 恵みの雨になった。守備に就いていた八回1死一、二塁、カウント3-2と最大のピンチで突然の豪雨により1時間34分の中断。「こんなに時間が空いたのは経験がない」と明かしたが、「心も体もリセットできた」と再開後は無失点で切り抜け、直後に勝ち越しを呼び込んだ。

 めったにない経験に驚きもあった。阪神園芸の“神整備”だ。土部分は全面に水が浮き出し「自分たちも普段整備をするので、あそこから戻すのは難しいかな…」と思いながらも整えられていくグラウンド。「迅速に環境を整えてもらってゲームをさせていただけたことに高野連さん、阪神園芸さんに感謝しかない」と頭を下げた。

 激戦を勝ちきり、佐々木麟の夏はまだ続く。「苦しい中でも勝ち上がったのはプラスになる。次も勝つことしか考えていない」と、すぐに次戦に目を向けた。

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