楽天が土壇場の逆転勝利で3位に2・5ゲーム差 崖っぷちから小郷が逆転三塁打!パ・リーグの台風の目に
「埼玉西武ライオンズ3-5東北楽天ゴールデンイーグルス」(15日、ベルーナドーム)
楽天が土壇場の九回に小郷の中越え2点三塁打で試合をひっくり返し、3位・ソフトバンクに2・5ゲーム差と迫った。
九回2死二、三塁だった。「3番を打ってる以上はそういう仕事をしないと」と小郷は追い込まれながらも西武の守護神・増田の直球を完璧に捉えた。「打った瞬間に越えたと思いました」と打球は前進守備のセンターを越え、外野を転々。その間に2者が生還し、打った小郷は三塁まで到達した。一振りで重苦しい空気を吹き飛ばすと、浅村が適時内野安打を放ってダメ押しした。
1点リードの八回に抜群の安定感を誇っていた右腕が打たれた。ルーキーの渡辺翔が2番手でマウンドに上がったが、1死二塁から外崎に同点の適時二塁打。さらに続く中村にも適時二塁打を浴び、逆転を許した。ここ17試合連続で無失点だった右腕が、まさかの乱調だった。
打線は序盤からチャンスの連続も決め手に欠く展開に。なかなか得点を奪えず苦しい展開になっていたが、小郷の一振りがすべてを救った。九回は松井裕が締めて、これで3位・ソフトバンクとは2・5ゲーム差。「僕たちは勝つしかないので」と小郷。序盤に苦しんだ楽天がパ・リーグの台風の目となるべく、浮上してきた。