慶応、15年ぶりの8強入り 延長タイブレークの激闘の末、V候補・広陵撃破 小宅ら3投手の継投で逃げ切る

 ベスト8進出を決め歓喜の慶応ナイン(撮影・山口登)
 10回、勝ち越し喜ぶ清原勝児(中央)ら慶応ナイン(撮影・山口登)
 アルプス席を埋め尽くす慶応応援団(撮影・山口登)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、慶応6-3広陵」(16日、甲子園球場)

 慶応(神奈川)が延長タイブレークの末に優勝候補の広陵(広島)を振り切り、2008年以来15年ぶりの8強入りを果たした。

 延長十回無死一、二塁からスタート。1番丸田が右前打を放ち、満塁。1死後、渡辺千の当たりは二塁正面への緩いゴロだったが、二塁手の二塁悪送球を誘って勝ち越し。さらに2死満塁から延末が右前へ2点適時打を放ち、試合を決めた。

 初回に三盗などで揺さぶり、2死二、三塁から5番・延末が左前へ運び、幸先よく2点を挙げた。3回にも1死二、三塁から延末の内野ゴロの間に1点を加えた。四回以降は、広陵の高尾の前に沈黙していたが、延長で3点をもぎ取った。

 投げては小宅、鈴木、松井の3投手の継投で、13安打を浴びながらも3失点でしのいだ。

 広陵は序盤に3点のリードを許したが、1点ずつを返すと、七回には1死二、三塁から只石の遊ゴロの間に追いついた。しかし、3点を勝ち越された延長十回は無死一、二塁から2者連続三振に倒れるなど、あと一歩届かなかった。エースの高尾は152球の熱投も最後に力尽きた。

 慶応は19日の準々決勝・第1試合で沖縄尚学とベスト4をかけて対戦する。

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