慶応・清原勝児、観戦の父・清原和博氏から「悔いなく頑張ってこい」 出場機会なしも「試合に出て活躍したい」と準々決勝へ意欲

 ベスト8進出を決めガッツポーズを決めながらスタンドに走る慶応・清原勝児(撮影・開出牧)
 10回、勝ち越し喜ぶ清原勝児(中央)ら慶応ナイン(撮影・山口登)
 8回、慶応がピンチを脱した瞬間、ネット裏で手を合わせる清原和博氏(撮影・開出牧)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、慶応6-3広陵」(16日、甲子園球場)

 慶応(神奈川)が延長タイブレークの末に優勝候補の広陵(広島)を振り切り、2008年以来15年ぶりの8強入りを果たした。

 西武、巨人などで活躍した清原和博氏の次男・勝児(2年)は出場機会がなかった。慶応は今春のセンバツで仙台育英(宮城)に延長タイブレークの末にサヨナラ負けしている。それだけに「センバツで仙台育英さんにタイブレークで負けて、少しは思い出したんですけど延末がヒットを打ってくれたり、松井がいい調子で投げてくれた。仲間を信じてベンチでもみんなで声を出すことを徹底した。全員の勝利だったと思います」と15年ぶりのベスト8を喜んだ。

 この日も、11日の2回戦・北陸(福井)戦に続いてバックネット裏に父・和博氏の姿があった。父からは3回戦に臨むにあたり、て「『悔いなく頑張ってこい』と言われた」と明かし、「今日も自分ができる最大限はできたので、次も短い時間だけど準備して成長して、次の戦いに挑んでいきたい」と前を向いた。

 春のセンバツでは背番号「5」で先発出場したが、夏の大会は「15」でベンチスタートに。和博氏は初戦の試合後に「懸命にチームに貢献しようという姿が見られます。僕の甲子園(史上最多の通算)13本塁打より価値があると思ってます」と初戦の試合後に話していた。

 勝児は「とくに言われていなくて、記事を見てもっと自分が活躍して、ベンチの役割もそうですけど、しっかり試合に出て活躍するのも大事だと思うので、そこもしっかりやっていきたい」と自らを奮い立たせていた。

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