履正社・多田監督 決勝点献上のスクイズ悔やむ「簡単には決められないだろうと」エース福田は号泣

 8回、スクイズを決められ勝ち越しを許す履正社・福田幸之介(撮影・山口登)
 8回、仙台育英・尾形樹人は勝ち越しスクイズを決める(撮影・山口登)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、仙台育英4-3履正社」(17日、甲子園球場)

 連覇を狙う王者・仙台育英(宮城)に一歩も引かなかった。19年大会優勝の履正社(大阪)は三回に一時、追い越したが、突き放せず、同点の八回にスクイズで決勝点を献上。8強入りを逃し、夏の甲子園での連勝も8で止まった。

 大阪桐蔭を破って、4年ぶりにたどり着いた聖地は3回戦敗退。多田晃監督は「素晴らしい打線を相手に先発の増田はいいピッチングをしてくれた。ロースコアでよく粘った。序盤は理想的。スクイズはあると思ったが、カウントを悪くしたくなかった。福田の球の力もあったし簡単に決められないだろうと勝負に行かせた」と、悔やんだ。

 エースの福田は試合後、膝に手をついて号泣しながら、クールダウンのキャッチボールを行った。福田、今大会2試合連続弾と存在感を示した森田とも進路については、監督と相談して決めていくという。

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