史上88人目のノーノー達成のソフトバンク・石川柊太 育成出身では千賀に次ぐ2人目に「少しでも近づきたい」【一問一答】
「福岡ソフトバンクホークス8-0西武ライオンズ」(18日、ペイペイドーム)
プロ野球88人目(通算99度目)のノーヒットノーランを達成したソフトバンク・石川柊太投手(31)が試合後に会見を行った。
石川との一問一答は次の通り。
-今の気持ちは?
「嬉しさと達成感と、自分の中での反省もあります。前に進んでいる感じもあって、ここで余韻に浸る暇もないんだろうなと思いながらも、余韻を感じています」
-ノーノ-の意識は?
「意識というか、打者1人1人の積み重ねなんで。打たれても引きずらない。意識はしなかったかな」
-とはいえ、無安打は分かっていた。
「分かっていました。でも、いつもヒットを打たれないように、毎試合ノーヒットノーランを目指すという気持ちでやっている。だから特別な意識をすることもなかった。それが今日は巡り巡って、最後まで行けた」
-球場の雰囲気もすごかった。
「それはひしひしと感じていたし力になった」
-最後達成したときの表情がよかった。
「びっくりと嬉しさ。両方の感情。それであの表情でした」
-周りのチームメイトは?
「周りからの声がなくなっていたのを感じていた。ベンチでもよそよそしさを感じながら。でも自分はやるべきことをやるだけ。(捕手の甲斐)拓也が要求した球を投げきるように。それが最後までできたのかわからないし、心残りの部分もある。正面を突いたのもあったけど、よかった」
-最後は強打者の中村選手相手でした
「素晴らしいバッターと対峙するというところで、自分の中でも気持ちが入って投げられた。相手あっての自分だな、と。相手がいるから自分の可能性や、持っている以上に力を出させてくれるのもある」
-最後が一ゴロ
「絶妙な打球だった。でも、前の打席でもあのような打球はあったし、打った瞬間の当たりが弱かった。見た瞬間に(一塁手の中村)晃さんが捕球態勢に入っていたのでほっとした」
-斉藤和巳コーチからの声は?
「まさかできるとは思いませんでしたと言うと、和巳さんもいい意味で『俺もまさかできるとは思ってなかったよ』と。期待に応えられた喜びはありますし、次もいい投球をして、またいい姿を見せたい」
-味方の援護点もあった
「それが一番大きかった。ああいう状況で、回の合間にしっかり休めて、状況も整理して臨めた。守備にも助けられた」
ノーノ-は今までは?
「ゼロでした、今まで」
-興奮の中にも冷静さがある印象。
「実感がわいてないといえばわいてない」
-育成出身で2人目の快挙。
「なんでも千賀が先を行っているなと思います。そこにどうこう思うことはないけど、千賀のような活躍している投手になりたいと思っている。少しでも近づきたい」
-チームでは東浜以来
「ノーノ-も素晴らしいが、シーズンを通してハイクオリティな結果を増やしたい。今日みたいなピッチングを増やしたい。そのためにもっと練習をしないと。今日の結果で、またもっと上に行けるようにしたい」
-約3か月ぶりの勝利
「ノーヒットノーランは運の部分も多い。コンスタントにハイクオリティなピッチングをしていきたい。次が大事、これからが大事。また頑張っていきたい」
-チームに勢いも
「きっかけになれば。これからも勝ちに結びつくように。やるべき仕事をしっかり」
-千賀からメッセージは来ますかね?
「どうですかね。結構連絡はとっているんで、来るかも。来たら来たで、投球内容の話になると思う。フォークがもっと、とか。でも千賀に次いで(育成出身)2人目という話だけはしようかな」
-ファンへ
「8、9回の声援も力になったけど、初回からもたくさんの声援を頂いた。それがこの結果になっている。勝てなくてもずっと応援をしてもらっていた。それが自分の投球や力につながっているので、これからも応援よろしくお願いします」