敗退の花巻東 佐々木監督も涙が止まらず 親子鷹への思い明かす「うちに来ないほうがいいと…」「先輩に恵まれた」
「全国高校野球選手権・準々決勝、仙台育英9-4花巻東」(19日、甲子園球場)
花巻東は東北対決で敗れ、3度目の4強進出はならなかった。
序盤で主戦2投手が打ち込まれ、四回までに8失点。それでも、九回の猛反撃の場面では佐々木監督の目にも涙がにじんだ。試合後も涙ぐみながら「ビッグイニングを2回も作ってしまった。走攻守で差があった」と完敗を認めた。
九回は4点を返し、なお2死一、二塁。息子の佐々木麟太郎に打席が回ってきた。「何とか打ってほしいと思って見ていた」というが、結果は惜しくも二ゴロ。執念のヘッドスライディングも間に合わなかった。
麟太郎は高校通算140本塁打。プロからも注目を集めるスラッガーとなった。親子での高校野球生活について「本当に先輩に恵まれた。先輩に感謝してもらいたい」と言うと涙し、「うちに来ないほうがいいと思っていた。先輩、同級生、けがが多かったのでトレーナーやコーチに支えられた3年間だった」とうなずいた。
進路については「これからです」と語るにとどめた。