4年ぶり甲子園の土集めにもドラマ 花巻東は監督も知らない「伝統」で持ち帰らず 女子マネはペットボトルに 阪神園芸も気遣う

 試合に敗れ、落胆する佐々木麟太郎(左から2人目)ら花巻東ナイン(撮影・石井剣太郎)
 試合に敗れ、落胆する花巻東・佐々木麟太郎(撮影・石井剣太郎)
 整列後も涙を流す花巻東・佐々木麟太郎(右から2人目)らナイン・左端は佐々木洋監督(撮影・中田匡峻)
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 「全国高校野球選手権・準々決勝、仙台育英9-4花巻東」(19日、甲子園球場)

 花巻東は九回の猛追も届かず、3度目の4強進出はならなかった。

 試合後、花巻東は甲子園の土を持ち帰ることはなかった。実は、佐々木監督も知らない伝統のようで「いつからか分からないけど、伝統みたいです」という。監督の指示ではなく、佐々木麟太郎も「野球人生は終わりじゃない。花巻東としても後輩たちが岩手から日本一への目標を必ず達成してくれる。持ち帰らずに次に託します」と涙をぬぐった。

 今大会、4年ぶりで注目を集める甲子園の土集め。多くの高校がスパイク袋などに集める甲子園ならではの光景が広がっているが、広陵、花巻東は「伝統」を貫いた。

 この日はおかやま山陽の女子マネジャーの山口妃さん(3年)も、ペットボトルを手に選手と一緒に最後まで懸命に甲子園の砂を集めた。砂を集める球児に阪神園芸が、土を集める優しさも注目され、ネットでは「感動する」「阪神園芸さんにも拍手」などの声が広がった。

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