慶応 決勝進出のカギは「甲子園の清原」甲子園最多勝の名将もうなるインパクト 森林監督も「グワッと」

 休養日練習で素振りをする慶応・清原
 守備練習をする慶応・清原(右)
 守備練習をする慶応・清原
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 第105回全国高校野球選手権大会は21日に準決勝2試合が行われる。慶応は1920年の第6回以来、103年ぶりとなる決勝進出を目指すが、勝敗の行方を左右する一つのカギが清原勝児内野手だろう。

 19日に行われた準々決勝の沖縄尚学戦。クーリングタイム明けとなった2点を追う六回、先頭で代打・清原がコールされるとスタンドから大きなどよめきが起こった。昭和の時代にPL学園で聖地を席巻し、「甲子園は清原のためにあるのか」と言われた清原和博氏の次男。「甲子園の清原」というキーワードに高校野球ファンが沸くのも当然だ。

 森林監督は沖縄尚学戦後に「代打・清原でグワッとなる感じはもう前回も経験したので、それは期待しました。彼の期待感とか、空気を変える役割というのはある。今回彼は結果は出なかったけど、それが六回のチームの反撃につながったと思う」と語った。実際に初戦の北陸戦で代打で登場した際も、スタンドから強烈なまでのどよめきがわき起こった。ドラフト1位候補など注目選手ではなく、背番号15、代打の選手では異例のシーンだった。

 そして準々決勝でも-。清原は投ゴロに倒れたが、好投手・東恩納の快投を期待していたスタンドの空気が明らかに変わった。続く1番・丸田が「彼が出たら毎回球場が彼のものになるので、こっちのものだと思った」と二塁打で好機の起点となった。以降は四球を挟んで6連打で一挙6得点。押せ押せムードにチームが乗って好投手を撃破した。

 監督として甲子園歴代最多の68勝をマークし、ABCの野球中継でゲスト解説を務めた高嶋仁氏は「ゾッとした」と代打・清原のコールに沸き上がるスタンドに率直な心境を吐露した。「打線に火をつけましたね」と味方にも相手にも与える影響の大きさを語っていた。

 「すごい歓声をいただいて、球場全体に応援していただけているというのは感じました」と試合後に語った清原。試合の流れ、球場の雰囲気を一変させることができるだけに、その切り札がどこで投入されるかもポイントの一つとなりそうだ。

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