夏の甲子園 阪神園芸スタッフの優しさがにじんだ瞬間 トンボで土を集めて選手の前へ ファン感動

 土を集めるおかやま山陽ナイン=19日
 試合に敗れ、土を拾うおかやま山陽ナイン=19日
2枚

 第105回全国高校野球選手権大会も残すは準決勝、決勝の3試合となった。今大会から4年ぶりに甲子園の土を集めることが許可され、試合後に敗れた高校がベンチ前で戦った証しとして手を真っ黒にしながら土を集めている。

 ここでさりげないサポートを見せたのが阪神園芸のスタッフだ。トンボでグラウンドの土を選手たちのもとへ届けているシーンがファンの間で注目された。準々決勝で敗れたおかやま山陽の女子マネジャーがスタッフに頭を下げて感謝の笑みを向ける場面も。グラウンドを整備するだけでなく、敗れた選手たちへささやかな気遣いだ。

 阪神園芸の新入社員、西上尚希さん(18)は、今夏の第105回全国高校野球選手権大会に出場している市和歌山の野球部出身。母校の試合でライン引きも務めた。その際、「(試合後は本来の場所から)移動した土を元に戻すのが難しい」とグラウンド整備の難しさを語っていた。

 それでも球児たちの記憶に残るように-。次の試合を予定通り開催できるよう懸命にグラウンドを整備する中、敗れた子どもたちへの配慮も欠かさないスタッフたち。その優しさがファンの感動を呼んでいる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス