103年ぶり決勝の慶応・森林監督「笑っちゃうぐらい苦しい試合。でも楽しい試合でした」 仙台育英との決勝「48時間ぐらい休養日欲しいが」

土浦日大に勝利し、スタンドに向け駆け出す慶応・清原勝児(左から2人目)ら慶応ナイン(撮影・中田匡峻)
完封勝利を挙げ、拳を握る慶応・小宅雅己(撮影・北村雅宏)
8回、ベンチから指示をだす慶応・森林貴彦監督=甲子園(撮影・中田匡峻)
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 「全国高校野球選手権・準決勝、慶応2-0土浦日大」(21日、甲子園球場)

 歴史的快進撃は止まらない。慶応(神奈川)が接戦をものにし、準優勝した1920年以来実に103年ぶりの決勝進出。1916年の第2回大会以来107年ぶりの優勝に王手をかけた。神奈川県勢の決勝は2015年優勝した東海大相模以来8年ぶり。決勝では連覇を狙う仙台育英と対戦する。

 なかなか追加点が取れず苦しい試合だったが、投げては2年生エース小宅がテンポのいい投球で9回118球7安打5奪三振無失点。完封勝利を飾った。試合後、森林監督は「笑っちゃうぐらい苦しい試合。でも楽しい試合でした」と、ホッとした表情で振り返った。

 ここまでは継投で勝ち上がってきたが、この日は小宅が完封。「小宅1人(で投げ切ること)はイメージしてなかったが、代え時がなくて負担をかけた。素晴らしいピッチングでした。インコースにしっかり投げ切れていた。(9回は)ごめんねって感じでした。想定してなかった。良く頑張ってくれました」と感謝した。

 決勝は王者の仙台育英と激突する。「休養日が48時間ぐらい欲しいが、なんとかコンディション整えて挑みたい。(仙台育英には)センバツでサヨナラ負けしている。素晴らしいチーム。このチームの集大成として全力でぶつかりたい」と、力を込めた。

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