父和博も踏んだ甲子園決勝の舞台 慶応・清原勝児「最高の舞台、楽しみたい」 準決は出場なしも仙台育英戦へ「わくわく」
「全国高校野球選手権・準決勝、慶応2-0土浦日大」(21日、甲子園球場)
歴史的快進撃は止まらない。慶応(神奈川)が接戦をものにし、準優勝した1920年以来実に103年ぶりの決勝進出。1916年の第2回大会以来107年ぶりの優勝に王手をかけた。神奈川県勢の決勝は2015年優勝した東海大相模以来8年ぶり。決勝では連覇を狙う仙台育英と対戦する。
西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏の息子・勝児はこの日は出場はなし。ただ、父に続く決勝進出に「嬉しい気持ちでいっぱいで、1日挟んでコンディションを整えて最高の舞台を楽しみたいなと思います。甲子園の決勝の舞台っていうのは立てる人も限られているので、感謝して楽しみながら、メンバー外の人たちの気持ちも背負って戦いたい」と、噛み締めた。
この日、9人で戦い抜いた慶応だが、ベンチも含めて一丸の雰囲気を作っている。「今日は暑かったのでスタメン陣がなるべく休憩できるように攻撃の時に声を出したり、守備の時に指示を出したりしたっていうのはベンチ全員できていたので、いつも以上にできたかなと思います」と、語った。
決勝の相手は王者仙台育英。センバツではサヨナラ負けを喫している。「この夏1番やりたいチームだったので本当に楽しみでわくわくしてます。いい選手が多くて本当に強い。1番チャレンジしがいがあるチーム。チーム一丸となって戦いたいです。センバツで負けて、悔しくて夏リベンジしたいっていう気持ちが強くて、この夏挑んだ。その舞台が決勝という最高の舞台なので楽しみたいなと思います」と、見据えた。
父和博氏はこの日も甲子園球場のバックネット裏で愛息が所属する慶応の試合を見守った。勝児の出場はなかったが、試合終了と同時に笑顔で拍手。着席しながら校歌を聴き、校歌が終わると、再び笑顔を浮かべて拍手した。