慶応決勝進出 清原Jr.「本当に楽しみ」さあ親子Vへ 和博氏「運命を感じます」
「全国高校野球選手権・準決勝、慶応2-0土浦日大」(21日、甲子園球場)
親子2代での全国制覇に王手をかけた。準決勝では出場機会のなかった慶応・清原勝児内野手(2年)は、PL学園時代の父・和博氏(56)に続く夏の決勝進出に「うれしい気持ちでいっぱい。甲子園の決勝の舞台は立てる人も限られている。感謝して楽しみながらメンバー外の人たちの気持ちも背負って戦いたい」と力を込めた。
相手にとって不足はない。センバツで屈した仙台育英との再戦に「この夏一番やりたいチームだった。本当に楽しみでわくわくしています」と目を輝かせた。「全員チーム一丸となって戦いたい」と今春の雪辱を期する。
この日は父のリベンジも果たした。土浦日大・小菅監督は84年夏の取手二優勝メンバーで、決勝の相手がPL学園だった。勝児は「しっかり勝てたというのはうれしいです」と素直に喜んだ。
球場で観戦した和博氏にとって、8月21日は特別な日だった。「私は39年前の8月21日、土浦日大・小菅監督がいる取手二に敗れて悔しい思いをし、38年前の同じ日、宇部商に勝って優勝を決めました。そんな日に慶応が決勝進出を決めたことにも運命を感じます」と感慨深げだった。
和博氏は「センバツで敗れた仙台育英との決勝とは運命的ですね。慶応はこれまで通り、思い切りプレーしてほしいです」とエールを送った。自身は83、85年に夏の全国優勝を経験。38年の時を経た愛息の挑戦を見届ける。