夏の甲子園 慶応が1世紀超ぶりのVを果たすには?森林監督「甲子園の力を少し貸してもらって」“魔物”を味方に

 「全国高校野球選手権・決勝、慶応-仙台育英」(23日、甲子園球場)

 熱闘を繰り広げてきた夏の甲子園も、いよいよ決勝戦を迎える。史上7校目の連覇を目指す仙台育英か、それとも史上最大ブランクとなる107年ぶりの優勝を目指す慶応か-。森林監督は準決勝後、「甲子園の力を少し貸してもらって、チャンピオンチームに正々堂々と戦いを挑みたいと思います」と語っていた。

 指揮官が語った甲子園の力。その一つがグラウンドだけでなくアルプスを含むスタンドの圧力だろう。今大会からコロナ禍で禁止されていた声出し応援が解禁されたことで、時に選手たちを後押しし、相手にとっては“逆風”となるシーンも多く見受けられた。

 準々決勝の慶応-沖縄尚学戦では2点を追う六回に清原和博氏の次男で慶応・清原勝児内野手が代打で登場。スタンドの空気が一変し、この回一挙6得点。アルプスの盛り上がりに感化されるように、慶応を後押しするムードがスタンドへと広がっていった。

 今春のセンバツでも準決勝の報徳学園-大阪桐蔭戦で、甲子園のお膝元の地元校を応援する雰囲気がスタンドに充満。背中を押された報徳学園の選手たちが躍動し、逆転勝利をおさめた。

 こういったスタンドの雰囲気は時にファンの間で「甲子園の魔物」と称されることもある。森林監督は仙台育英について「みなさんよく分かってる通り、すごく強いチームなので。それは十分認識してますが、相手どうこうよりも自分たちができることをもう一回確認して、それをやって立ち向かっていきたいと思います」。グラウンドの選手、アルプスの応援団一体となって昨夏の覇者に挑む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス