西武ガンバレ!!寡黙な松井稼頭央と豪胆な平石洋介は黄金のコンビ~PL学園元主将清水孝悦さん語る
PL学園野球部主将として、1984年の甲子園大会で春夏連続準優勝を経験し、現在は大阪府藤井寺市で、すし店「ふじ清」を経営する清水孝悦(たかよし)さん(56)が西武で指揮を執る“偉大な後輩”にエールを贈った。松井監督は平石ヘッドがいるから大丈夫-。
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清水さんは同志社大学を卒業すると母校のPL学園へ戻り、家業を手伝う傍らコーチとして後輩たちを指導した。福留孝介や今岡真訪、サブロー(大村三郎)、坪井智哉ら清水さんに鍛えられた選手は多い。
その中に現在、西武ライオンズで指揮を執る松井稼頭央、ヘッドコーチの立場で監督を支える平石洋介も含まれていた。
「今は苦労しているみたいですね。西武は(立浪監督の)中日と一緒で、若手に切り替える時期にきていると思います。上位にいればいいですけど、チームの土台を作ることからじゃないですか」
まずは基礎工事から着手。メジャーリーガーでもある松井監督にとってはやや地味な作業になる。
「カズオは口数があまり多くない、おとなしい子でした。今もそんな感じで、ムダ話をしないタイプ。ガーッと言うこともないですからね」
非常に温厚な性格のようだが、PLの後輩にあたる平石ヘッドコーチは?
「平石はあんな(紳士的な)顔をしていて案外、ハッキリ言うんですよ。間違いを間違いだと。相手に媚びないというんですか。竹を割ったような性格ですから。(肩書きや立場に)しがみつくわけでもないですし」
大勢の高校生を指導してきた清水さんにはよく分かる。信念と覚悟をもって選手と接する姿勢が大事だと。
「選手は“しがみついてる人間”をすぐに見抜くんです。少しでも長くコーチを務めようと思って選手に優しくしたり、好かれようとしている人を。でもウソはバレるんです」
少し話は逸れるが、清水さんはコーチ時代、鉄拳指導も辞さない熱血漢。鬼コーチだった。
「顔も痛いが手も痛い。どつかれた方もどついた方も、両方が痛いんです。肝心なのは本気なのかどうか。本気でやれば相手も本気でぶつかってくる。そうして信頼関係や絆が生まれるんです。今の時代には合わないですけど、僕はそういう考えでした」
清水さんはたとえ父兄がいようと新聞記者がいようと、この“指導姿勢”を変えることはなかったという。
今は言葉で意思を伝える時代。体の痛みに効果を求める時代は過ぎた。ただ言葉にしろ何にしろ、大切なのは“本気度”ということだろう。
さて、西武ライオンズの教え子2人。彼らからはチーム再建への“本気度”が伝わってくる。
「しっかりコミュニケーションを取りながらやってほしい」
プレーヤーとして抜群の実績をもつ松井監督の存在感と、PL時代に2ケタ背番号で主将の重責を担った平石ヘッドの才覚。“黄金コンビ”による西武黄金時代の再来を清水さんは期待している。(デイリースポーツ・宮田匡二)