オリックス・広岡 昇格即V撃「先制点を取りたかった」 25日にもM点灯!4連勝で貯金24
「埼玉西武ライオンズ1-5オリックス・バファローズ」(22日、ベルーナドーム)
コンパクトに振り抜くと、打球は少し前進守備だった外野の頭を越えていった。オリックス・広岡が再昇格し、即先発起用に応える決勝の3点適時三塁打。「先制点を取りたかった」。貧打の打線を救う一打となり、三塁上で両手を掲げた。
両軍無得点の二回。2四死球も絡んで、2死満塁の大チャンスで打席が巡ってきた。フルカウントまで粘り、150キロの直球をガツン。「抜けてくれ」。全力疾走中の思いは通じた。右翼の蛭間も懸命に捕球を試みたが、白球はフェンスの手前にポトリ。割れんばかりの歓声を浴びた。
移籍後初の決勝打。初本塁打も5月28日のベルーナドームだった。その時はヤクルト時代のコーチだった、宮本慎也氏と再会。「頑張れよ」。短い言葉だったが、背中を押された。この日は中嶋監督から「日焼けしてないな」と笑わされ、リラックス。ヤクルト、巨人、オリックスと渡り歩いた分、期待してくれる人も多い。
チームは10日のロッテ戦から8戦連続で2得点以下だったが、広岡の一打で勢いづき5得点。指揮官は打の主役を褒めながら「誰でもいいから打ってくれと思いますよ」と笑顔で本音もこぼした。引き分けを挟んでの4連勝で今季最多の貯金24。25日にも優勝へのマジックが点灯する。3連覇への道筋が確かに見えてきた。