慶応・清原勝児 試合後両手覆い涙 代打登場に大歓声、甲子園揺れる
「全国高校野球選手権・決勝、慶応8-2仙台育英」(23日、甲子園球場)
慶応が史上7校目の夏連覇を目指した仙台育英を破り、1916年の第2回大会以来、107年ぶり2度目の頂点に立った。ベンチ前では笑みを浮かべる選手と同時に、一回表、先頭打者ホームランを放つなど大活躍した丸田が顔を真っ赤にして涙を流す姿もあった。
プロ野球で活躍した清原和博氏を父に持つ慶応・清原勝児内野手は6点リードの九回に代打で登場。スタンドは大歓声に包まれた。初球から果敢にバットを振っていくと、冷静にボールを見極めて四球を選んだ。一塁へ向かう際には白い歯をこぼし、直後に代走が送られてベンチへ。スタンドからは大きな拍手が降り注いだ。
試合後の慶応・森林監督の優勝インタビューでは、森林監督が「なんとか(先発の)鈴木(投手)がこの場で覚醒してくれるといいなと思って送り出し、途中から小宅(投手)っていうこと(継投)を考えてたんで、2人でよくつないでくれました」と語ると、中継のテレビカメラには両手で顔を覆って号泣する清原選手の姿が映し出されていた。
清原選手は現在18歳。留年しているため2年生で今年が“最後の夏”だった。
22日の練習時には、父からは「夏は気持ちが大事。気持ちを強くしっかりやってこい」とメッセージを送られていたことを明かしていた。