清原和博氏 夏の甲子園親子Vに歓喜!双眼鏡でアルプス前の選手たち見つめる 勝児の代打時は祈る姿も
「全国高校野球選手権・決勝、慶応8-2仙台育英」(23日、甲子園球場)
西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏が、バックネット裏で愛息・勝児内野手が所属する慶応の優勝を見届けた。
九回先頭で勝児が代打で登場すると、この日一番と言っていいほどの声援に送り出されながら打席に入った。清原氏はタオルを手に持ち、祈るような表情で見つめた。初球から果敢にバットを振っていくと、冷静にボールを見極めて四球を選んだ。一塁へ向かう際には白い歯をこぼし、直後に代走が送られてベンチへ。その姿にスタンドからは大きな拍手が降り注いだ。
そしてゲームセットの瞬間。清原氏は笑顔で拍手を送った。そして慶応の選手たちが三塁アルプス前に向かうと、双眼鏡を手に様子を見つめていた。閉会式もほぼ最後まで見守っていた清原氏。次男の晴れ姿を目に焼き付けていた。
前日には「夏は気持ちが大事。気持ちを強くしっかりやってこい」とメッセージを送っていた清原氏。自身の1985年・PL学園3年夏以来となる清原、「清原親子」が甲子園で頂点に立った。
清原氏は試合後、大会本部を通じ、以下のコメントを発表した。
「(慶応の優勝に)おめでとうございます。力としては仙台育英が上ではないかと分析していたのですが、初回から慶応の応援団がものすごく、さすがの仙台育英も押され気味でした。仙台育英には守るべきものがあり、慶応は青コーナー、チャレンジャーとして精神的に優位だったのかもしれません。長髪、自由なエンジョイ野球の優勝で、僕自身にとっても野球観が変わる思いがしました。これからは長髪のチームも増えるでしょうね。
(次男の)勝児は優勝の喜びも、またスタメンで出られなかった悔しさもあるでしょう。まだ野球人生は終わってないし、しばらく、ゆっくりと高校生らしい生活を送った後、どこかで線を引いて次の目標に向かってほしい。私の息子であり注目され、試合に出なくても取材を毎回受けるなど苦しさもあったと思います。しかし、きちんと対応して立派に育ってくれたなと感じました。褒めてあげたいです」