中日・大島2000安打達成 大卒社会人出身4人目 マルチで2001安打、45歳現役へ再発進

 「中日ドラゴンズ0-2横浜DeNAベイスターズ」(26日、バンテリンドーム)

 中日の大島洋平外野手(37)が26日、DeNA戦の三回に石田から中前打を放ち、史上55人目の通算2000安打をプロ14年目で達成した。大学を経た社会人野球出身者では古田敦也(ヤクルト)、宮本慎也(ヤクルト)、和田一浩(中日)に続き4人目の快挙。通算1787試合目での到達は坂本勇人(巨人)に次ぐ史上9位のスピードで、大学社会人出では最速。中日の生え抜きでは17年の荒木雅博以来、5人目となった。

 淡々と見られがちな大島が笑った。第2打席の三回1死一塁で、DeNAの先発石田の初球139キロ直球を中前へはじき返す。通算2000安打達成に表情を緩めた。

 「ホッとしました。勝つために毎日やってきました。その繰り返しで2000。ありがたいことですし、うれしいです。選手、スタッフの方々、全員に感謝です」

 キャリアの通過点を越えた。球団野手最年長37歳はナチュラル。力まず、肩肘はらず。「いつもの試合と変わりません」。チーム内の立ち位置を示すのは月に1度、練習後に選手・スタッフにうな丼弁当を振る舞う『大島食堂』か。体が欲する食事をとるのが流儀。チームとは別に注文していたのが始まりで、自分だけ別なのがおっくうになり、配りだした。

 うな丼弁当配りは今季に始まったことではない。「根詰めてメニューを考えたら、それ自体で気疲れしちゃいます」。決まって好物のウナギ。評判は上々。楽しく、ストレス発散にもなるのが食事だと捉えている。

 トレーニングでは加齢を受け止め、数年後をフォローするメニューを組む。今季のテーマは伝達スピードの維持。脳の指令を行動に移す時間、正確さを保つ目的。壁に設置した複数あるライトのうち、点灯したものを押す訓練を重ねていた。

 延長十二回にはもう1本放ち、通算2001安打とした。「新しいスタートを切れました。勝てるようにみんなでまた頑張ります」。目標に定めた45歳現役への道はまだまだ続く。スタイルを築き、固め、大台を通過した。

 ◆大島 洋平(おおしま・ようへい) 1985年11月9日生まれ、37歳。愛知県名古屋市出身。176センチ、75キロ、左投げ左打ち。外野手。徳重小4年から「名古屋平針HBC」で軟式野球を始め、扇台中では硬式のボーイズリーグ「東海チャレンジャー」で投手兼外野手。享栄高を経て、駒大入学後に外野手に専念。4年時に東都リーグでベストナインと首位打者を獲得した。日本生命では1年目から1番打者に定着。2009年度ドラフト5位で中日入団。19、20年に最多安打。12年に盗塁王とベストナイン。ゴールデングラブ賞9度(11、12、14~16、18~21年)は球団最多。16年7月20日の広島戦(マツダ)でサイクル安打を達成した。

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