西武・山川は不起訴処分 東京地検「嫌疑不十分」 西武「事実関係は確認中」 3軍扱いで練習中、処遇変更なし

 東京地検は29日、東京都港区のホテルで昨年11月、当時20代の知人女性に性的暴行をしたとして、強制性交の疑いで書類送検されていた西武・山川穂高内野手(31)を嫌疑不十分で不起訴処分とした。地検は理由を明らかにしていない。

 女性が被害届を提出し、警視庁麻布署が捜査。今年5月に書類送検していた。署は起訴を求める「厳重処分」ではなく、判断を検察に委ねる「相当処分」の意見を付けていた。

 西武球団は「報道は確認しているが、事実関係は確認中」とコメントした。球団は検察の判断理由の確認や山川側への聞き取りなどを行う方針。5月12日に出場選手登録を抹消後、3軍扱いとして埼玉県所沢市のファーム施設で練習を行っている山川の処遇についても、球団担当者は「何も変わらない。まずは事柄を把握しないといけない」とした。

 日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は「基本的に球団のご対応にお任せすることになると思います」と話した。

 山川は3月のWBCの優勝メンバー。沖縄県出身で、富士大から2013年度ドラフト2位で西武に入団した。本塁打王3度の強打者で、18年はパ・リーグMVPに選ばれた。

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