大商大・上田「悪いなりに」6回0封 NPB5球団スカウトの前で好アピール
「関西六大学野球、大商大7-0神院大」(2日、南港中央野球場)
今秋ドラフト候補の大商大・上田大河投手(4年・大商大高)が開幕戦となった神院大戦に先発し、6回4安打無失点、6奪三振で試合をつくった。体調が万全ではない中、「思っていた投球はできなかったが、悪いなりに抑えられた」と収穫を口にした。
先月行われたU18壮行試合では大学代表として登板。快速球を連発する投手陣に「恥ずかしくなるぐらい周りがすごかった」と刺激を受けた。この日は直球が走っていないと感じ、カットボール中心の配球に変更。冷静な判断が光った。
右腕の視察に中日、日本ハムなど5球団のスカウト陣が訪れた。ヤクルト・小川GMは「ローテーションになれるような投手を目指せる」と高い評価を口にした。エースと主将を兼任する大黒柱は「絶対に神宮に戻って日本一に」とリーグ制覇の先にある大きな目標を見据えた。
◆上田 大河(うえだ・たいが)2001年11月15日生まれ、21歳。三重県出身。182センチ、86キロ。右投げ右打ち、投手。尾鷲野球少年団で野球を始め、東生野中時代には硬式のナガセボーイズに所属。大商大高では甲子園出場なし。大商大では4年春のリーグ戦でベストナインを獲得。3、4年で大学日本代表に選出。最速154キロ。