西武・山川 無期限出場停止 不起訴も「事態重く受け止め」 今季1軍復帰は絶望的

 西武は4日、強制性交の疑いで書類送検され、嫌疑不十分で不起訴となった山川穂高内野手(31)に無期限の公式試合出場停止処分を科すと発表した。今季中の1軍復帰は絶望的。処分決定を受け、山川は球団を通じて「プロ野球選手という立場をわきまえずにした行動が招いたものであり、深く反省しています」などと謝罪した。

 西武が山川に対して、無期限の公式試合出場停止処分を科した。この日朝、飯田球団本部長と渡辺GMが処分内容を通告。奥村球団社長は球団を通じてコメントし、「検察庁の判断としては不起訴処分となりましたが、球団として今回の事態を重く受け止め、本人の猛省を促すべく、上記の処分といたしました」と理由を説明した。

 都内で行われた実行委員会後に飯田球団本部長は、「(山川は)しっかりと反省している様子でした」と通告時の印象を語った。出場停止は1、2軍の公式戦が対象で「3軍の試合はそこに含んでいない」とし、10月のみやざきフェニックス・リーグも対象外だという。処分解除の判断については「今後の本人の反省の状況とか、本人の姿勢とか、いろんな状況を見ながら検討していきたい」と述べた。

 山川は昨年11月、港区のホテルで20代女性に性的な暴行をしたとして、今年5月に強制性交の疑いで書類送検された。女性が被害届を提出し、警視庁麻布署が捜査。東京地検は8月29日、嫌疑不十分で不起訴処分とした。

 山川は球団を通じてコメントを発表。「不起訴と判断されましたが、そもそもの主たる原因は、わたしがプロ野球選手という立場をわきまえずにした行動が招いたものであり、深く反省しています」と謝罪し、「処分内容に関しまして真摯(しんし)に受け止め、今後は一つ一つ目の前のことに取り組み、再びチームの役に立てるように地道に練習に励みます」とした。現時点で本人が会見する予定はないという。

 山川は3月のWBCで世界一奪還に貢献し、今季はここまで17試合出場で打率・254、0本塁打、5打点。5月12日に出場選手登録を抹消後は3軍扱いとしてファーム施設で練習を続けてきたが、無期限の公式戦出場停止処分を受けたことで、今季中の1軍復帰は絶望的となった。

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