DeNA サヨナラ勝ちも歓喜の輪作らず V打の大和は仲間を手で制す 頭部死球の相手気遣う「中村捕手が交代になりましたし」

 延長10回、サヨナラ右適時打を放つも中村の顔面死球への配慮もあり、出迎えるナインを制す大和(左)=撮影・三好信也
 延長10回、サヨナラの右適時打を放ち1塁ベースを蹴ってジャンプする大和(撮影・三好信也)
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 「横浜DeNAベイスターズ2-1東京ヤクルトスワローズ」(8日、横浜スタジアム)

 DeNA・大和が十回、1死満塁で右前へ劇的なサヨナラ打を放った。

 それでも、喜びは控えめ。駆け寄ろうとする仲間を手で制し、歓喜の輪も作らず、シャワーが飛ぶこともなかった。お立ち台にも大和ひとりが上がり、「嬉しいです。一戦一戦戦って上を目指して行きます」と静かにうなずいた。

 この試合、九回にDeNA・森原がヤクルト・中村に頭部死球を当て、危険球退場。三浦監督も心配そうに中村のもとへ歩み寄り、様子をうかがっていた。

 ベンチのナインも勢いよく飛び出さず、中継の解説を務めた多村仁志氏も「みんなも出て行くの遅かったですよね?」と不思議がるほど。喜び控えめの理由にネットでは「サヨナラ勝ちなのにテンション低め」、「中村の頭部死球があったからだいぶ喜び控えめなDeNAの選手、素晴らしいですね」、「あんまり喜ばないのは危険球あったからかな」などの声も寄せられた。

 試合後、大和は「相手の中村捕手がああいう形で交代になりましたし、ああいう形が一番良かったのかなと思って控えさせていただきました」と明かした。

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