来秋ドラフト候補の生光学園・川勝、1失点完投で城東下す 最速151キロで13Kの力投

 最速151キロをマークし、131球で9回完投した生光学園・川勝空人
 初回、左越えに先制2ランを放った生光学園の4番・川勝空人
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 「秋季高校野球徳島大会・1回戦、生光学園3-1城東」(16日、オロナミンC球場)

 来秋ドラフト候補で自己最速153キロ右腕の川勝空人投手(2年)を擁する生光学園が3-1で城東との接戦を制し、初戦を突破した。21世紀枠で今春センバツに初出場した城東は2年連続出場は絶望的となった。

 生光学園は初回2死三塁から4番・川勝が左越えに高校初本塁打となる先制2ラン。2-1の九回、3番・狩野悟二郎内野手(2年)の中前適時打で加点した。エース・川勝が4安打1失点、131球で完投勝利。常時140キロ台をマークした直球と鋭いスライダーを武器に13三振を奪った。

 8月の新人ブロック大会では2-12で城東に大敗していた。先発した川勝は制球難から4回5失点で降板。来春センバツにつながる秋季大会初戦でリベンジを果たした右腕は「新人戦でやられていたので、気合が入っていました」と会心の笑顔を見せた。

 この日の最速は151キロ。九回には両足がつりながらも最後の打者を150キロの直球で空振り三振に仕留めるなど、圧倒的な球威で城東打線をねじ伏せた。それでも「球の走りは五回ぐらいからちょっとは良くなりました。まだ伸びそうな感じです」と納得はしていない。

 五回に無死から下位打線への連続四球を皮切りにスクイズで1点を献上。それでも「その後、しっかり抑えることができて良かった」とピンチでは明らかにギアを上げて、最少失点で切り抜けた。

 23日の2回戦はシード校の鳴門渦潮が相手。難敵との対戦が続くが「みんなで力を合わせて勝ちたい」と力を込めた。「とりあえず1勝1勝して、勝ち上がって四国大会に出るのが目標です」。エース兼4番、さらには主将も務める四国を代表する剛腕が同校初の甲子園へ好発進した。

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