日本ハム・新庄監督が木村の引退試合で粋な演出連発 ポジション変更、途中交代に木村は涙止まらず
「埼玉西武ライオンズ-北海道日本ハムファイターズ」(20日、ベルーナドーム)
今季限りでの引退を表明している日本ハム・木村文紀外野手が、古巣西武との一戦に4番・右翼で出場した。
第1打席は右飛。三塁側のベンチでは元同僚の中村も敬意を示すように立って打席を見守り、拍手も送った。
三回裏の守りでは新庄監督が粋な計らい。木村を右翼から左翼にポジション変更させ、左翼席に陣取る西武ファンの前へ。古巣の西武ファンの前で一礼すると、大きな拍手が起こった。
四回は木村が二塁打を放ち、現役ラストで有終の美。その裏、一度守備に就かせてから交代を告げる粋な演出で注目を集め、両軍ファンから大きな拍手を浴びた。木村は引きあげる際に西武ナイン全員と握手し、涙が止まらず。一塁ベンチ前で新庄監督が抱擁し、仲間とタッチを交わした。
木村はプロ生活17年で21年から日本ハムでプレー。この日は投手として入団した西武戦で、今季初出場した。