最速153キロ左腕の関大・金丸 16K完投勝利でスカウト「間違いなく来年の上位候補」阪神&巨人など7球団視察
「関西学生野球、関大5-1立命大」(23日、ほっともっとフィールド神戸)
関大の来秋ドラフト上位候補と言われる最速153キロ左腕・金丸夢斗投手(3年・神港橘)が立命大との首位攻防戦に先発。リーグ戦3試合連続2桁奪三振を奪うなど、9回5安打1失点、16奪三振で完投勝利を挙げた。「1点先制されてからも粘って投げられた。ストレートとスプリットが良かった」とクールに振り返った。
初回からエンジン全開だった。初球にこの日最速の150キロを計測すると、2者連続三振の立ち上がり。四回に犠飛で先制を許すも崩れず、九回には146キロを計測するなど三者連続三振で試合を締めた。奪三振については「狙ってはいない」と言うが「空振りが取れているのは良い結果につながる」と直球とスプリットに手応えを感じている。
この日は同チームの有馬諒捕手(近江)や立命大・桃谷惟吹外野手(履正社)、谷脇弘起投手(那賀)などプロ志望届を提出している選手が多く出場。阪神や巨人など7球団のスカウトが視察する中で圧倒的な存在感を放った。
DeNAの八馬アマスカウトグループリーダーは「間違いなく来年の上位候補。うちの東(克樹投手)がコントロール良くストライク先行でしっかりカウント作れるけど、そんなピッチャーですね」と大学時代に同リーグで活躍し、ドラフト1位で入団した左腕を引き合いに絶賛の言葉を並べた。
今季は計25回を投げ、わずか1失点。奪三振は38個と無双状態が続いている。「今が大学に入って一番良い状態」と進化を続ける左腕がチームを秋3連覇に導く。