ドラフト候補 大商大・高太一がリーグ戦初完封 7球団スカウトから「ローテに入れる素材」の声
「関西六大学野球、大商大3-0龍谷大」(24日、わかさスタジアム京都)
2回戦2試合が行われ、今秋ドラフト候補の大商大・高太一投手(4年・広陵)がリーグ戦初完封を飾った。毎回走者を出しながらも粘り強い投球を見せ、視察した7球団のスカウト陣にアピールした。京産大は大院大に10-8で競り勝ち、今季初の勝ち点を獲得した。
負けられない一戦でしっかり結果を残した。23日の1回戦を落とし、あとがない中での完封劇。高は「調子よりも気持ちでいった。絶対に勝ちたかった」と気合十分の投球を振り返った。
毎回の10安打を浴び、三者凡退はなし。常に走者を背負った状況でも「本塁にはかえさないように、と割り切って投げられた」と流れを渡さなかった。
この日は阪神を含む7球団が視察に訪れた。ソフトバンクの永井スカウト部長は「球のボリューム(球威)が上がればローテーションに入れる素材」と可能性に期待を込めた。
勝ち点がかかる3回戦はブルペンで待機する。負けられない一戦へ向け左腕は「与えられた役割を果たせるようにしっかり準備したい」と意気込んだ。
◇高 太一(たか・たいち)2001年9月26日生まれ、21歳。愛媛県新居浜市出身。180センチ、80キロ。左投げ左打ち、投手。小2から軟式の船木パイレーツで野球を始め、船木中時代は硬式の今治中央ボーイズに所属。広陵では3年時にセンバツ出場。大商大では1年秋から登板。最速151キロ。