中日・宇佐見の行動に称賛の声「優しい素敵な行動」「ほっこりするわー」阪神・ビーズリーの外れたフットガードをしゃがみ込んで装着 右腕も「アリガトウ」
「中日ドラゴンズ2-1阪神タイガース」(25日、バンテリンドーム)
球団の垣根を越えた高校野球さながらのシーンにバンテリンドームが拍手で包まれた。
阪神が1点を追った七回無死一塁。打席に向かうビーズリーは、直前まで左足を自打球から保護するフットガードの装着に難儀していた。
打席に入って試みた送りバントはファウルになったが、一塁手前で左足に装着していたフットガードが外れかけていた。
すると中日の一塁手・宇佐見がビーズリーの足元でしゃがみ込んで、外れていた留め具をはめ込んであげた。その間、片膝をついていたビーズリーは三塁側ベンチに向かって恥ずかしそうに笑顔を見せていた。筒井一塁コーチと自軍ベンチからは栄枝も駆け寄ったが、最後まで宇佐見がフットガードの装着役を務めた。岡田監督も笑顔を浮かべて眺めていたが、敵と味方の一線を越えたほっこりとするシーンに球場からは大きな拍手と歓声が寄せられていた。
SNSでも「宇佐見君推せる」「優しい素敵な行動」「中日、ええチームやん」「ほっこりするわー」と称賛の声が集まっていた。
ビーズリーは試合後、「バンドがちょっと外れちゃいました。取り外したかったんですけど、一塁手の方が『外さなくても手伝ってあげる』と言われたので、『じゃあお願いします』と言って、ああなりました。なんと言っていいか分からなかったので、ずっと『アリガトウ、アリガトウ、アリガトウ』と言ってました」と振り返った。