2年連続低迷も続投の日本ハム・新庄監督 なぜ? 球団は選手育成手腕評価 井川オーナー「我々の期待が揺らぐことなかった」
日本ハムは27日、北海道北広島市のエスコンフィールドで会見し、新庄剛志監督(51)の続投を発表した。会見には井川伸久オーナー、小村勝社長、新庄監督が出席した。この日、契約延長が球団から要請され、新庄監督は即受諾。契約期間は1年になる。
井川オーナーは「就任1年目の2022年は6位、今季も本日の時点で最下位ということで、数字の上ではファンのみなさんのご期待に添う結果になっていません」としつつ「個々の選手の潜在能力や意欲を引き出し、成長を促してくれました。転換期であるチームを成長させている点は十分評価されるものであり、ファンの皆様を大切にされる立ち居振る舞いもファイターズの活動指針に沿うものであるので、我々の期待が揺らぐことはございませんでした」と、続投要請に至った経緯を説明した。
新庄監督は野手陣では昨季は松本剛、今季は万波の覚醒に尽力。投手陣も鈴木の下手投げ転向を成功させ、河野、池田、田中正の勝ちパターンを確立するなど、防御率を昨季の3・46(リーグ5位)から3・08(リーグ3位)に改善。若手を成長させる“新庄育成工場”として、その手腕を発揮してきたが、その点が大きな評価を受けた。
小村社長も「なかなか戦力などの色んな事情があっていい結果が出なかったのは事実。そういった意味では満足していません」としつつ「去年は松本剛選手が首位打者、今季は万波選手が(ホームラン)キングを狙える所まできている。そういったところで選手が育っていることは間違いないので、今年の戦い方には満足していませんけど、選手は育っているので来年以降の戦いに期待したいと思います」と、説明した。