DeNA 号泣の藤田 異例の胴上げ23回 ヤクルト・嶋コーチとは涙の抱擁「こんな幸せなことはありません」
「横浜DeNAベイスターズ3-11東京ヤクルトスワローズ」(27日、横浜スタジアム)
DeNA・藤田一也内野手が引退セレモニーで涙を流した。
この日は九回の守備から途中出場し、その裏の打席では右飛。涙を流し、ファンから大歓声を浴びた。
19年間のプロ野球人生。12年途中から楽天でプレーし、22年から再びDeNAに戻り、今季引退を決めた。
セレモニーのあいさつでは、「東北の9年間は僕にとって財産です」と楽天にも感謝。DeNA時代については昨季のCSで最後の打者となったことに触れ、「昨年のクライマックスシリーズでは僕の一打席でシーズンを終わらせてしまい、その時に感じた…悔しさと申し訳なさはこのグラウンドで返したいと、戦うことを決めました。こんな僕にも関わらず、鳥肌が立つ大声援を送ってくれたことが力になってました」と、声を震わせながら思いを述べた。
締めくくりに、「横浜ベイスターズで引退できること、こんな幸せなことはありません、19年間本当にありがとうございました」とあいさつ。花束贈呈ではDeNA・宮崎、日本一を勝ち取った楽天時代の盟友、ヤクルト・嶋コーチも登場し、ふたり涙を流しながら抱擁を交わした。
その後、右翼席のファンの前で行った胴上げは背番号と同じ、異例の23回。回数が増す事にどよめきが起こり、ファンから大きな拍手が注がれた。