中日OB会長が立浪監督に「苦戦ばっかりじゃ我々も困る」 来季続投は「大いに結構」選手の奮起にも期待

 ユーチューブの「プロ野球OBクラブチャンネル」が27日に更新され、中日OB会長の鈴木孝政氏が出演し、球団史上初となる2年連続最下位が現実味を帯びている中日・立浪監督の来季続投について「これは大いに結構なことだと思います」と語った。

 鈴木氏は「これだけ若い選手を使ってますよね。若い奴らはミスも多いです。しかも、勝敗に関わる致命的なミスをする。これでは勝てないです。大いに改善するところがあるわけですから、これは鍛えてもらって。これは直せますから、練習で。まず第一の仕事ですよ。まず守備からですよ」と基本練習の反復で下地を整えることの重要性を説いた。

 鈴木氏が大きな問題として挙げたのが得点力不足。「こればっかりは4番バッターという核を作らなきゃいけない。できれば3番、4番と2人ぐらいの核を作れば、1番、2番も育ってくるし、5番、6番も(力を)発揮しますって」と、打線の軸となる選手の育成が急務だと訴えた。

 来季に向けて「(立浪監督は)勝負の年に出るわけですけど、少しメンバーは代えてくれないと。これは球団の仕事です。これは補強という意味で、メンバー代わらなかったら、そうは変わらないですよ」とし、ウイークポイントの補強をフロントに求めた。

 選手に対しては「立浪和義監督を男にしてやろうじゃないかと、他の5球団見てろよ、という気持ちでできるかどうかですよ」と、より一層の奮起に期待を寄せた。

 鈴木氏は立浪監督の人間性についても触れ、「立浪の性格をひと言で言うと、聞かない男ですよ。今もやってて(自らの主義を)曲げないですもんね。野球人生は順風満帆だったんだから、今は苦戦していいと思いますね。別にこれで終わるわけじゃない」としながらも、「苦戦ばっかりじゃ我々も困るわけですよね、OBとしてもね」と来季の上位進出を願っていた。

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