仏教大の今秋ドラフト候補・竹田が2安打の活躍 2季連続首位打者の俊足好打外野手 肉離れから完全復活「最後リーグ戦、優勝したい」

 「京滋大学野球、仏教大2-1京都先端大」(29日、守山市民球場)

 首位に立つ仏教大が京都先端大との接戦を制した。今秋ドラフト候補の仏教大・竹田貴行外野手(4年・初芝橋本)は「1番・中堅」で出場し、3打数2安打の活躍。「1打席目から良い形で打てた。一本出て楽になった」と笑顔で振り返った。

 初回、3試合ぶりとなる安打を中前に放ち、出塁。五回の第3打席では追い込まれながら内角のカットボールを三塁線へ、芸術的な流し打ちを披露。迷うことなく二塁を陥れる好走塁も見せた。

 2年秋、3年春と2季連続で首位打者に輝いた好打者はここ2試合無安打。状態は「決して良くはない」と分析するが、悪いなりにもがいている。この日は国友健一監督の助言でスタンスを広げるフォームに変更。「体重移動を意識した。線で打つように」。すぐさま結果を出す修正能力の高さを見せた。この日の2安打で打率を3割に乗せた。さらに安打を積み重ね、自身3度目の首位打者を狙う。

 足の速さと守備範囲の広さを武器にする竹田。2季連続首位打者を獲得し、波に乗る3年秋のリーグ戦前に試練が待っていた。練習試合の走塁中に右足もも裏の肉離れを発症。「ぶちって聞こえた。ああ、これはもう無理だなと思った」と振り返るように秋のリーグ戦はベンチに入ることすらできなかった。

 今春はスタメンで復帰したが状態が上がらず。「試合から離れていてなかなか試合勘も戻らなかった」と苦しい時間が続いた。チームはリーグ最多の59回の優勝を誇り、18年秋~22年春まで7季連続優勝を果たすなど1強時代を築いたが、直近は2季連続で2位。下級生から試合に出ている竹田はラストシーズンに懸ける思いは人一倍強い。

 「最後の秋のリーグ戦なので優勝したい。春から就任した国友監督をなんとか胴上げしたい」と言い切った竹田。リーグの頂点へ向けて戦う先にプロの世界が待っている。

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