西武・後藤オーナー 無期限出場停止の山川穂高 教育Lでの実戦復帰は「球団判断を尊重」FAについては「選手の権利。彼の判断を尊重」
プロ野球12球団のオーナー会議が29日、都内のホテルで開催された。
会議後、議長を務めた西武・後藤高志球団オーナーが取材に応じ、知人女性に対する強制性交容疑で5月23日に書類送検された山川穂高内野手について言及。秋季教育リーグの「みやざきフェニックス・リーグ」(10月9~30日、宮崎県内)の参加については「フェニックス・リーグは公式戦の対象ではありませんから、球団の判断を尊重する」と説明した。
また、今後については「これは最終的には山川選手本人の判断。FA権も取得しているわけですから。彼が最終的にどういう判断をするか。選手の権利として彼の判断を尊重する。これだけプロ野球界、西武ライオンズのファン、監督、コーチにご心配ご迷惑をかけたわけですから、これから山川選手にしっかりとした道を歩んでもらいたい。この一点に尽きます」と、語った。
山川は、都内のホテルで知人女性に性的暴行をしたとして強制性交の疑いで書類送検されていたが、嫌疑不十分で不起訴処分となった。それでも事態を重く受け止めた球団は、無期限の公式試合出場停止処分を通達。現在も球団施設で、3軍の練習に参加している。
出場停止処分対象は1、2軍の公式戦で、同リーグは対象外となる。来月9日~30日までの開催で、実戦復帰となれば5月11日のロッテ戦以来、実に5カ月ぶりとなる。
また、国内FA権取得には残り17日の登録日数が必要だったが、「故障者特例措置」により資格取得条件を満たし、権利を取得する見込みになっている。